刺繍とソフトファーニッシングを通して英国生活を楽しみませんか

刺繍は楽しく長続きする趣味です。今まであまり興味がないと思っていた人もやってみて夢中になることがあります。 
私の場合は以前から刺繍が好きでしたので1998年に夫の赴任に伴いイギリスに来てすぐにあこがれの英国王立刺繍学校に通い始めました。もともと凝り性なので課題作品の多くで最高点をいただき2年連続最優秀成績でCertificate Courseを卒業することができました。 素晴らしい先生達と高度なレッスン、歴史ある宮殿の中の教室、何百年も前から続いている伝統技術を若手を育てながら受け継いでいる王立刺繍学校には今でも年に数回ショートコースに通っています。
数年前からは自宅で英国刺繍、アップホルストリー と ソフトファーニッシング を教えています。この3つの習い事には多くの共通点があります。ヨーロッパの伝統や芸術が背景にあるということと、なによりも自分の手で何かを作り上げる喜びがあるということです。
英国王立刺繍学校(Royal School of Needle works)
ロンドン南西のハンプトンコートはヘンリー8世の宮殿として知られていますが王立刺繍学校はその一画にあります。手入れの行き届いたすばらしい庭園は早春には水仙とクロッカスがいっせいに花を咲かせてまるでおとぎ話の世界のようです。そのお城のなかの教室で少人数のクラスが英国有数の刺繍家により開かれています。アプレンティスという見習い期間中の刺繍家の人たちが助手として細かにフォローしてくれる中身の濃いクラスです。
王立刺繍学校の主な仕事のひとつに王室の行事に使われる衣装や小物の刺繍、タペストリーなどの作製や古い時代の作品のレストアなどがあります。
今でも実際に使用されているこの伝統技術の継承のために王立刺繍学校はあります。アプレンティスのなかには10代や20代前半の若い女性も多く英国ではこういった伝統技術は過去のものではなくて現在でも続いている職業のひとつです。
こういうすばらしい環境のクラスに一般の人も参加できるようになっています。ニュージーランドやアメリカからもクラスに参加するために来ている人がいます。
最高の伝統技術を習えることもさることながらお城の中の教室の窓から見える広大な素晴らしい庭園を眺めながら刺繍が出来ると言う事で大満足。こんな贅沢な体験が出来るのもイギリスならではですね。
アップホルストリーとソフトファーニッシング
王立刺繍学校のコースを卒業しイギリス生活に慣れた頃 以前からやってみたかったアップホルストリーを習い始めました。アップホルストリーは簡単に言うと椅子の張替えなどのことです。アンティークの椅子などを自分で作った刺繍やお気に入りのファブリックで張り替えます。使用する材料は何百年も前から使われている本物の素材です。出来上がったときは本物を作り上げたというなんともいえない喜びがあります。古い布地や中身をはずしレストアし、また詰め物をしてから新しい布地を張るといった作業の実技を一つ一つ基礎から習いました。これは何年もかかりましたがイギリスの技能訓練認定組織であるシティー&ギルズの認定を取得することができました。
アップホルストリーを習ううちに家中が道具とアンティークの椅子だらけになってしまいました。それがキッカケでアンティーク収集が趣味になり生徒さんと一緒にアンティークフェアーへ繰り出すことも。
ソフトファーニッシングもイギリスに来たときには絶対習おうと思っていましたがとてもラッキーなことに 多くの著作もある Lady Caroline Wray(本物のレディーです)に学ぶことができました。ソフトファーニッシングについてだけではなく、イギリスのアッパーのティストを知る事ができて何となく世界が広がった気になりとても貴重な経験でした。
カーテンや布を使った小物はヨーロッパのインテリアの最も重要なアイテムのひとつです。 イギリスは素敵なインテリアファブリックが手に入るのでこれもとてもお奨めです。
楽しい海外生活術
ロンドンに住む前は東南アジアに8年間いました。この15年以上の駐在生活の経験とこれまでに教えてもらったノウハウが我が家にはたくさんあって、特に各国のお料理はそれぞれ本場の人たちに接する機会が多かったので充実しています。
なにかと食べ物では評判の悪いイギリスにもスコーンやシンプルなケーキ、オーブン料理など簡単でぜひレシピに加えてもらいたいものがたくさんあります。
刺繍や手芸を通じて知り合いになった皆さんとお互いの海外生活術を教えあうのはとても楽しいものです。
生徒の方にはイギリスに単身赴任中の旦那様を短期間訪ねてきている方や少し余裕のある日程で旅行中の方などもいて新鮮な話題で盛り上がることもよくあります。
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